こんなお悩みはありませんか?
「科学系のコースをまとめて表示したいけど、トップページには『科学』というひとつのコースだけ表示させたい...」
「関連する複数のコースをひとつのブロックにまとめる方法が知りたい...」
こういった要望、Moodleを運用している方なら一度は考えたことがあるのではないでしょうか。実は、この問題を解決してくれる便利なプラグインがあります。
Subcourseプラグインとは?
https://moodle.org/plugins/mod_subcourse
Subcourseプラグインは、コース内に他のコースの最終成績を表示できるモジュールです。これにより、「親」コースの中に複数の「子」コースを論理的に配置することができます。
このプラグインの主な特徴は:
- 複数のコースの成績を一つのコースにまとめて表示できる
- 親コースは子コースの成績だけを表示し、内容は子コースから引き継がれる
- コースの階層構造を作り、コンテンツを整理しながら管理できる
- 複数の親コースから同じ子コースを参照することも可能
Subcourseの活用例
1. 学部・学科別のコース整理
例えば、「理学部」というメインコースを作成し、その中に「物理学科」「化学科」「生物学科」などのサブコースを配置。学生はトップページでは「理学部」だけを見て、登録後に各学科のコースにアクセスできます。
2. 段階的な学習コース設計
「プログラミング入門」というコースを作り、その中に「HTML基礎」「CSS基礎」「JavaScript基礎」などのモジュールを子コースとして配置。学生は一連の学習を順番に進められます。
3. 学期・年度別のコース管理
「2025年度カリキュラム」という親コースの中に、各学期のコースを子コースとして配置。管理者は年度ごとのカリキュラム構成を整理しやすくなります。
4. 資格取得のための総合コース
「TOEIC対策講座」という親コースの中に、「リスニング」「リーディング」「文法」「語彙」などの専門コースを子コースとして設定。総合的な学習管理が可能になります。
5. プロジェクトベースの学習環境
「卒業研究プロジェクト」という親コースの下に、「文献調査」「実験方法」「データ分析」「論文作成」などの子コースを配置。プロジェクト全体の進捗を親コースで管理できます。
実際の使用例:学内横断プログラム
ある大学では、「データサイエンス入門」というプログラムを複数学部の学生が受講しています。このプログラムは以下の子コースで構成:
- 統計学基礎(理学部提供)
- プログラミング入門(情報学部提供)
- データ可視化(デザイン学部提供)
- ビジネス分析(経営学部提供)
Subcourseプラグインを使うことで、各学部の教員が自分の専門分野のコースを担当しながらも、学生は「データサイエンス入門」という一つのコースに登録するだけで、すべての内容にアクセスできるようになりました。
Subcourseの利点
- コース構造が整理され、学生にとって分かりやすいナビゲーションを実現
- 教員間のコラボレーションが容易になり、専門性を活かした教育が可能
- サイト全体のコース数を見た目上減らすことができ、ユーザーエクスペリエンスが向上
- コース内容の重複を避け、効率的なコンテンツ管理が可能
- 成績の集計・管理が一元化され、学習進捗の把握が容易に
注意点
- 子コースへのアクセス権限は親コースとは別に設定する必要がある場合があります
- Moodleのバージョンによって互換性の問題が生じる可能性があるため、導入前には必ずバージョン情報を確認しましょう
- 複雑な階層構造を作りすぎると、かえって混乱を招く可能性があります
- 成績の集計方法や表示方法については、事前に教職員間で共通認識を持っておくことが重要です
まとめ
Subcourseプラグインは、Moodleのコース管理を効率化し、学習者にとって分かりやすい環境を提供する強力なツールです。特に複数の関連コースを体系的に整理したい場合に非常に役立ちます。
プラグインの詳細情報や最新バージョンについては、Moodleの公式プラグインディレクトリで確認することをお勧めします。
なお、このプラグインの利用は自己責任となります。導入前にはテスト環境での検証や、バックアップの作成をお忘れなく。また、Moodleの公式フォーラムやコミュニティでの情報収集も役立つでしょう。