Moodleで問題を管理していて、「あの問題、どこにあったっけ?」と探し回った経験はありませんか?問題数が増えれば増えるほど、目的の問題を見つけるのが大変になってきます。
そんな悩みを解決してくれるのが、今回ご紹介する「Question bank filter name plugin」です。
このプラグインの便利さ
🔍 問題名とテキストでの高度な検索
このプラグインを導入すると、問題バンクに新しい検索フィルターが追加され、以下のような検索が可能になります:
- 問題名での検索:問題のタイトルから素早く目的の問題を見つけられます
- 問題テキストでの検索:問題の内容からも検索可能(オプション設定)
- 複数キーワード検索:複数の単語を組み合わせた検索も可能
- 柔軟な条件設定:「すべて」「いずれか」「除外」の3つの条件タイプに対応
🔒 検索範囲と制限について
重要な制限事項として、以下の点にご注意ください:
- 検索範囲:編集権限を持つ問題のみが検索対象となります
- 教員:自分が担当するコースの問題バンク内
- 管理者:より広範囲(システム全体やカテゴリレベル)
- 編集機能:このプラグイン自体には置換などの問題編集機能はありません
- 検索で見つけた問題は、従来通りMoodleの標準編集機能で修正可能
- 検索→選択→編集ボタンという流れで問題を修正できます
📊 統合されたUI
Moodle 4.3以降の新しいフィルターAPIに完全対応しており、既存の問題バンクの操作感を損なうことなく、自然に検索機能を拡張できます。
こんな方におススメ
🎯 主要なターゲット
- SQLを書きたいけど難しくて書けなかった方
- 従来、問題を効率的に検索するには、データベースに直接SQLクエリを実行する必要がありました
- このプラグインなら、技術的な知識がなくても直感的な操作で高度な検索が可能です
👥 その他のおススメ対象
- 同じコース内で大量の問題を管理している教員
- コース内の何百という問題から効率的に目的の問題を見つけられます
- 複数のコースで問題を共有している組織の管理者
- 組織全体の問題バンクから効率的に問題を見つけられます(管理者権限が必要)
- 問題作成チームのメンバー
- チーム内で作成された問題を素早く検索・活用できます
導入前の注意事項
⚠️ 対応バージョン
このプラグインはMoodle 4.3、4.4以降に対応しています。古いバージョンのMoodleでは動作しませんのでご注意ください。
🔄 既存プラグインからの移行
Moodle 4.3より前で「local_searchquestions」プラグインを使用していた場合、そのプラグインとは互換性がありません。このプラグインが後継として機能します。
📝 機能の制限について
- 検索範囲:あなたが編集権限を持つ問題バンク内に限定されます
- 編集機能:検索専用プラグインのため、問題の編集機能は含まれていません
- 権限依存:Moodleの標準的な権限システムに従って動作します
免責事項
⚠️ プラグインの利用は自己責任でお願いします
- プラグインの導入前には、必ずテスト環境での動作確認を行ってください
- 本番環境への導入前には、データベースのバックアップを取得することを強く推奨します
- プラグインの動作や互換性については、ご自身の環境で十分に検証してください
- 万が一、プラグインの使用によって問題が発生した場合でも、当方では責任を負いかねます
まとめ
「Question bank filter name plugin」は、Moodleの問題管理を大幅に効率化してくれる優秀なプラグインです。特に、これまでSQLでの検索に躊躇していた方にとっては、問題検索の新たな可能性を開いてくれることでしょう。
興味のある方は、ぜひテスト環境でお試しください!
プラグイン情報
- プラグイン名:Question bank filter name plugin
- 配布元:Moodle Plugins Directory
- 対応バージョン:Moodle 4.3、4.4以降