2024年10月7日(月)にMoodleLMS 4.5がリリースされました。
MoodleLMS 4.5は、Moodle 4.Xシリーズ最後のメジャーバージョンです。


加えて、LTS(Long Term Support)対応のため、気になっている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
私もワクワクしながら早速サイトを触ってきましたので、新しい【MoodleLMS 4.5】の全体像をご紹介します。


「学生」「教師」「管理者」目線の記事も別で投稿予定ですので、そちらもお楽しみに!

※本ブログの検証環境はMoodle4.5(Build:20241007)です。

AIサブシステム

MoodleLMS 4.5の目玉機能、【AI】です!
コンテンツ制作の手助けになりそうな3つのAI機能が実装されました。
※ご利用にはAPIの設定が必要です。

テキスト生成

AIに作成させたいお題を入力するとテキストが自動生成されます。

画像生成

AIに作成させたいお題を入力すると画像が自動生成されます。


要約

ページ内の"要約"をクリックすると右側に要約が自動生成されます。

サブセクション

コース内の各セクションに"サブセクション"が指定できるようになりました。

サブセクションはデフォルトでは無効になっているので、サイト全体で有効化が必要です。

サイト管理>プラグイン>活動モジュール>活動を管理する>サブセクション>有効

セクションの中に階層構造のようにセクションを入れることができます。
学生から非表示対応もできるので、教師の管理スペースにする という用途にも使えそうです。

あまり複雑な階層構造にすると画面が煩雑になり、受講生が混乱しそうです。
上手に活用してくださいね。

「活動:課題」UIの改善

・フィルタリング機能が向上しました。
・下にスクロールしなくても主要なアクションが可能になりました。
・固定フッターによる一括アクションができるようになりました。


TinyMCEエディタ

Moodle 4.5以前からの変更ですが、標準エディタが"TinyMCE"になりました。
Attoエディタもインストールはされていますが、Moodle開発元の意向を尊重するならば、"TinyMCE"をスタンダードとするのが良さそうです。

その他

・カスタムレポートでつくれるレポートソース(レポートソース:コンピテンシー/コースカテゴリ/ロール)が増えました。
・バッジ機能が改善され、同コース内で同バッジを重複して持つことができるようになりました。
・コホートの一括削除機能が実装されました。


以上がMoodleLMS 4.5の主な新機能です。

Moodle 4.1との違いは?

Moodle 4.1(LTS)をご利用の方で、Moodle 4.2~4.4を知らないよ~ という方もいらっしゃると思いますので、 Moodle 4.5以前の大きな変更点を2つピックアップしてご紹介します。

コースページの改善

全体的に、コースページの見た目がすっきりしました。
活動間の過剰な余白がなくなり、アイコンもすっきりしています。
コース内はセクションごとに枠(フレーム)で囲われるようになり、セクション単位が分かりやすくなりました。
それに伴い、コースフォーマットの名称が「トピックフォーマット」から「カスタムセクション」に変更になりました。
活動完了条件の確認が「ToDo」形式になりました。

ユーザ一覧画面の改善

ユーザ一覧画面からCSV出力や各種管理操作ができるようになりました。

いかがでしたか? とうとうMoodleにもAIの波がやってきましたね。
便利な機能を正しく効果的に活用するため、 新たなスキルの習得が今後の課題になりそうです。

※MoodleLMS 4.5に関する公式情報はこちらからご覧ください。

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