Moodleには、重要な日程を教師と受講者が共有できるカレンダー機能が標準で備わっています。教師・コース担当者が知っておくと役立つカレンダーの活用方法を2回に分けてご紹介します。

第1回は「カレンダーの基本的な仕組みと、課題・テストの期限管理」をテーマにします。


カレンダーのイベント種類

Moodleカレンダーには、5種類のイベントがあります。誰が登録でき、誰に表示されるかがそれぞれ異なります。

イベントの種類登録できる人表示される対象
サイトイベントサイト管理者全ユーザー
カテゴリーイベントカテゴリー管理者そのカテゴリーの参加者
コースイベント教師そのコースの参加者
グループイベント教師特定グループのメンバー
ユーザーイベント各ユーザー自身本人のみ

教師が登録できるのは「コースイベント」と「グループイベント」です。コース全体に知らせたいイベントはコースイベント、特定グループだけに通知したい場合はグループイベントを使い分けましょう。

また、Moodleカレンダーではイベントの種類ごとに色が付いており、一見してイベントの性質を把握しやすくなっています。


課題・テストの期限は自動的にカレンダーに表示される

Moodleの課題・クイズ・フォーラムなどのアクティビティに期日を設定すると、自動的にカレンダーへ反映されます。教師が別途イベントを追加する必要はありません。

課題の場合

課題の設定画面にある「期間」セクションで日付を設定します。

設定項目カレンダー・タイムラインへの表示
終了日受講者のカレンダーおよびタイムラインに「終了日」として表示される
次の日時まで私に評定を思い出させる教師のタイムラインに採点リマインダーとして表示される

Moodle 4.x の注意点:教師のカレンダーには提出終了日が自動表示されない場合があります(受講者のカレンダーには表示されます)。教師が採点の締め切りを管理したい場合は「次の日時まで私に評定を思い出させる」の日付を必ず入力しましょう。

クイズの場合

クイズには「終了日」を設定すると、受講者のカレンダーに自動的に表示されます。課題の「終了日」と役割は同じです。


タイムラインブロックで期限を一覧表示する

カレンダーが日付ごとの表示であるのに対し、タイムラインブロックは期限が近い順にアクティビティをリスト表示する機能です。ダッシュボードを表示している場合、メイン画面に標準で表示されています(ダッシュボードを非表示にしている場合は利用できません)。

タイムラインブロックの特長は次のとおりです。

  • 全コースの締め切りが一か所にまとまって表示される
  • 「今日」「今週」「今後2週間」など期間でフィルタリングできる
  • 期限超過のアクティビティは「期限切れ」として強調表示される(過去2週間まで)
  • コース別に絞り込むこともできる

タイムラインブロックでは、左上のドロップダウンから表示期間を絞り込むことができます。

  • すべて:期限のある全アクティビティを表示
  • 期限切れ:すでに期限を過ぎたアクティビティを表示(過去2週間まで)
  • 次の7日 / 次の30日 / 次の3ヶ月 / 次の6ヶ月:今後の期間で絞り込み

また「日付で並べ替える」ボタンで、日付順またはコース別に並べ替えることもできます。

受講者にタイムラインブロックの使い方を案内しておくと、提出漏れの防止に効果的です。


コースページに提出期限を表示する設定

コース設定の「アピアランス」セクションで「活動日付を表示する」を「はい」にすると、コースページ上の各アクティビティ名の下に提出期限が直接表示されます。

受講者がコースを開いたとき、一覧で期限がわかるため、見逃し防止に効果的です。


まとめ:カレンダーを最大限に活用するポイント

やること効果
課題・クイズに提出期限を設定する受講者のカレンダー・タイムラインに自動表示
採点リマインダーを設定する教師自身の採点管理に役立つ
タイムラインブロックの使い方を受講者に案内する提出漏れを防止
コース設定で「アクティビティの日付を表示」をオンにするコースページで期限が一目でわかる

タイムラインを活用することで、受講者は「次に何をすべきか」を自分で把握しやすくなります。設定に少し手をかけるだけで、学習継続率や提出率の向上が期待できます。


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