利用者にアカウント登録情報を編集されたくない

このご要望は非常に多いです。

Moodleのデフォルト設定では「利用者がアカウント登録情報を編集OK」となっています。
※ユーザ名(username)は編集できない仕様です。

つまり、Moodleは、
「ユーザ情報を本人が編集していい」
という考えを持っています。

冒頭のようなご要望の場合、サイト管理設定の項目での抑制はできないため、パーミッションの抑制によって編集させない(=編集リンクすら表示させない)というご提案をしてまいりました。

サイト管理>ユーザ>パーミッション>ロールを定義する>認証済みユーザ>自分のユーザプロファイルを編集する(moodle/user:editownprofile)=No

しかしながら、パミッションの変更はデリケートな設定項目です。
目先の解決のために安易に変更すると、想像もしないところに影響を及ぼす可能性も十分あります。

特に、「優先言語」の設定について、パミッションでは解決できないことがあります。

Moodleではアカウント登録時に「優先言語」を指定する項目があります。デフォルト設定は「サイトの優先言語」が引用されます。アカウント登録時にここを気にするケースは非常に稀です。

そのため、後から優先言語を変更したいという学生からのご要望をいただくことがあります。

言語切り替えメニューによるサイト表示言語の変更は一時的な対応に過ぎません。キャッシュの影響で一定期間は保持されますが、根本的な解決とはなりません。どこかのタイミングで、優先言語が登録時の言語に戻ることがあります。

または、登録時にご自身で言語を選んだとしても、それが御自身の母語とは限りません。後から変更したくなることもあります。

そのため、「利用者が優先言語を選べること」はUXにおいて重要です。

このような事情が、冒頭の「ユーザ情報を本人が編集していい」につながるわけです。

では、「利用者にアカウント登録情報を編集されたくない」場合、どうすれば良いのでしょうか。

答えは、
アカウント登録情報に「ロックをかける」
です。

サイトで適用している認証方法の数だけ、ロックをかければ良いのです。

例)手動登録

サイト管理>プラグイン>認証>手動アカウント>ユーザフィールドのロック

※ユーザプロファイルフィールドを適用している場合は、ユーザプロファイルフィールドの管理画面でロックが可能です。

無い機能には無いなりの理由があるので、なるべく「既存」機能の中で解決すると安全ですね。

運用方針にもよりますが、ぜひこの手法もご検討ください。

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