「学生編」「教師編」に続き、最後は「管理者編」です。
サイト管理者は、主に教師や学生のためにサイト全体を整備する役割を担います。
新機能の中には、サイト管理メニューから有効化が必要なものもあります。
新機能をしっかりと把握し、利用者にとって最適なMoodle環境を整えましょう。

※本ブログの検証環境はMoodle4.5(Build:20241007)です。
※実際の挙動はサイト全体の設定に依存します。

AIサブシステム

サイト管理 > 一般 > AI

サイト管理者がAIを直接活用する機会は限られるかもしれません。
しかし、管理者としてこのような機能の存在を把握しておくことは有益です。
将来的な活用の可能性や、ユーザーからの問い合わせに備える上でも重要といえるでしょう。

テキスト生成/画像生成

AIに指示を与えると、テキストや画像が自動生成されます。

要約

要約機能は、原則としてコース内でのみ利用可能です。

サブセクション

コース内の各セクションに"サブセクション"が指定できるようになりました。

サブセクションはデフォルトでは無効になっているので、サイト全体で有効化が必要です。

サイト管理>プラグイン>活動モジュール>活動を管理する>サブセクション>有効

セクションの中に階層構造のようにセクションを入れることができます。
学生から非表示対応もできるので、教師の管理スペースにする という用途にも使えそうです。

あまり複雑な階層構造にすると画面が煩雑になり、受講生が混乱しそうです。
上手に活用してくださいね。

標準エディタはTinyMCEに

サイト管理 > プラグイン > テキストエディタ > エディタを管理する

Moodle 4.5からの重要な変更点として、標準エディタが"TinyMCE"に変更されました。
Attoエディタも引き続きインストールされていますが、Moodle開発元の方針に沿うならば、"TinyMCE"を標準エディタとして設定することをお勧めします。

ユーザ一覧画面の改善

サイト管理 > ユーザ > ユーザ一覧を表示する

ユーザ一覧画面からCSV出力や各種管理操作ができるようになりました。

その他

レポートソース

サイト管理 > レポート > レポートビルダ > カスタムレポート

カスタムレポート機能が拡張され、新たにコンピテンシー、コースカテゴリ、ロールのレポートソースが追加されました。

バッジ

サイト管理 > 一般 > バッジ

バッジ管理機能が強化され、フィルタ機能の実装や、同コース内での同一バッジの重複取得が可能になりました。

コーホート

サイト管理 > ユーザ > コーホート

コホートの一括削除機能が実装されました。 
 

ログイン

サイト管理 > プラグイン > 認証 > 認証管理 > パスワード可視性トグル

ログイン時にパスワードの表示/非表示ができるようになりました

通知項目の追加

サイト管理 > 一般 > メッセージング > 通知設定

通知項目が追加されました(課題/小テスト/コースエンロール)
 

MFA(多要素認証)

サイト管理 > プラグイン > 管理ツール > 多要素認証

MFAが標準仕様となりサイトのセキュリティが強化されました。

活動完了の初期状態を一括管理

サイト管理 > コース > デフォルト設定 > デフォルト活動完了

「活動とリソース」における活動完了の初期状態を、サイト全体で指定できるようになりました

AIツールの利用には、サイト管理者による初期設定が必要です。
AIの導入を検討している方のために、AIに関する詳細な記事を別途投稿する予定です。

※MoodleLMS4.5に関する公式情報はこちらからご覧ください。

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